一般財団法人 地域文化振興会
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第3回 石川薫記念地域文化賞受賞者特別講座を開催しました。

更新日:2019年07月17日

第3回「古墳時代研究から探る〈群馬のルーツ〉」

講師 深澤敦仁 氏(第16回奨励賞受賞者)

本特別講座は、学術情報をより身近なものにとの意図から、サロン形式で開催し、石川薫翁と地域文化賞についての説明の後、講師の深澤敦仁さんの紹介がありました。

はじめに、群馬県の古墳を概観し、「群馬」の名の由来について、もともとは「車(クルマ)」という地名であったものが、好い字2文字で表しなさいという命令に基づいて、当時大変貴重であった馬が群れるという、繁栄のシンボルである「群馬」という表記に変ったということを分かりやすくお話ししていただきました。

そして、話は渋川市金井東裏遺跡の「甲を着た古墳人」の発見に移り、当時の榛名山の噴火の状況をCG復元した映像や、見つかった人骨から半島系の顔(渡来人)が復元されたことは驚きでした。そして、渋川市の黒井峯遺跡などで見つかった家畜小屋とみられる建物跡なども、飼育されていた馬の小屋と考えられ、その数も推定できるということです。

このように、考古学の成果から馬の飼育の実態が明らかになり、群馬の名の由来も一段と説得力を持ったお話となりました。

用意した席が足らなくなるほどの満席で、休憩時間には、講師と参加者がお茶を飲みながら懇談し、和やかな会となりました。また、本振興会の郷土図書復刊事業で刊行された図書も73冊に上り、参加者に手に取ってご覧いただきました。

日時 令和元年6月30日 13:30~15:30
会場 ノイエス朝日
参加者 59名
司会 松田 猛 常務理事

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